「Screaming」にはチャラい小鳩が何人も?
――カップリングの「Screaming」の方はハイスピードなナンバーですね。
小鳩ミク そうなんですっぽ。1曲と2曲の間にもギャップをという。「start over」で今までやってこなかったポップ寄りなのをやった分、2曲目は「爆発しちゃった!」みたいな感じっぽ(笑)。
――「Screaming」の演奏は大変だったのでは?
小鳩ミク ドラムが一番大変だっぽね。
AKANE 「start over」のAメロとかの16系の細かさとかハイハットワークだったりも、それはそれで勢いだけではいけないシビアなリズムはそうですね。どちらかというと「Screaming」の方が私は得意なので。でもやっぱりテンポが速いと難しいし、今回はどっちも自分の課題というか勉強になるというか。
――この2曲だとベースはどうですか?
MISA ちょっとトーンを下げて丸み、厚みを出すのを意識してタッチや弾く位置も気にしたりします。弾くポジションをフロント寄りにしたり。実は「start over」のようなミドルテンポは意外と得意なんです。「Screaming」は慣れているのが出ているという感じです。
――ギターに関してはいかがでしょう?
KANAMI 「start over」はクリーントーンを使った感じな曲で、綺麗めで自分の好きな構成和音を使っていて、「Screaming」は対照的でかなり歪ませてガンガン鳴らしている感じです。
――「Screaming」のイントロはアバンギャルドな感じですよね。
KANAMI ちょっとトリッキーな感じを出したいと思っていて、テンポが215なんですけど今まで作った曲の中で一番速くて。最初は200とか205くらいで考えて作っていたんですけど、215のテンポにしようとなって。やっぱり速くてレコーディングはけっこう苦戦しました。でも、このテンポでカッコよかったなと思いました。
――テンポは215は速すぎますよね…。彩姫さんは歌に関してはいかがでしたか?
彩姫 「Screaming」はいつもの感じの強さで歌ったんですけど、「start over」は優しく、私ができる爽やかさを意識してやりました。
――「Screaming」の<There is no place for me>の部分はいつもはやらないパターンで新鮮でした。
彩姫 これはBIGBANGさんのイメージです(笑)。ディレクション録りではここは雰囲気を変えたいというので考えていて、「G-DRAGONさんですね」って。私の中ではモノマネでやった方が上手く行くことも多いので。
――それでも結局は彩姫さんになりますもんね。
小鳩ミク さすがにG-DRAGONさんにはなれないっぽ(笑)。
――小鳩さんは歌に関してどうでしょうか。
小鳩ミク 「start over」はどちらかというとコーラスやハモりは明るさ、華やかさを彩ちゃんに足すというイメージの方が強くて、柔らかく歌うとか、強く歌わないということ、彩ちゃんには出せない明るさの方を足せたらいいなという風に思って意識しましたっぽ。
「Screaming」の方は小鳩のハモで凄いチャラい人が何人もいるんですっぽ(笑)。ラッパーとかそういうイメージをして何種類かレコーディングのときに録ったんですけど、よりチャラいのが彩ちゃんに選ばれたっぽ。判断基準が「これが一番腹立つ。これにしよう」って(笑)。ここまでチャラくというのを意識したのは初めてで自分の中でも挑戦だったっぽ。
――ところで前回のインタビューで聞くのを忘れてしまったのですが、BAND-MAIDの掲げる“世界征服”とは、具体的にはどのような状態になったら完了なのでしょうか。
小鳩ミク BAND-MAIDのことを知らない人がいない世界にするということが一番の征服かなと思うっぽ。「BAND-MAID」という新たなジャンルを確立するというのが一番ですっぽ。なかなか遠い道だと思うけど頑張るっぽ!
――そして、9月から年跨ぎのツアー『BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2018-2019【侵略】』も始まりますが、どういったツアーにしたいですか?
小鳩ミク 日本でのツアーは前回までのは“宣告”と言って、世界征服を第一歩として始めますよという宣言のツアーだったので、東名阪3カ所でおこなったんですけど、今回のツアーは“侵略”という風に更に一歩先に進めて、今度はメンバー全員の出身地に行きますっぽ。
今までワンマンライブをやったことのない地域でもやるので、そういう意味でも今まで知らなかった人達や初めてのご主人様お嬢様(ファンの呼称)に、もっとBAND-MAIDを知って欲しいというか、広めていこうという意味で侵略して、更に広げて完成させていくという意味が込められているっぽ。海外はこれから宣告のツアーになるので「BAND-MAIDの世界征服を始めるのはこういう宣言です!」という宣告を、日本のツアーを踏まえた上の私達をまた宣告として捉えてもらえるように頑張りたいなと思いますっぽ。
KANAMI “侵略”は来てくれた人が布教をしたくなるような感じにしたいね。色んな人に話したくなるようなお給仕にしたいです。
(おわり)