それぞれが強い楽曲に、TETSUYA 自身初となるEPで見せた新境地
INTERVIEW

それぞれが強い楽曲に、TETSUYA 自身初となるEPで見せた新境地


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年07月20日

読了時間:約7分

説明しなければいけない歌詞は未完成

TETSUYA(撮影=冨田味我)

――続いての「READY FOR WARP」は「I WANNA BE WITH YOU」とMusic Clipではリンクされていますが、この2曲は制作段階からそのようなイメージがあったのでしょうか。

 いえ、ありませんでした。先ほども言いましたが監督との打ち合わせの中で出てきたアイディアです。強いて言えば夏をコンセプトにしたEPを作るというところから始まっているので、共通しているとしたらそこですね。

――そのEPなのですが、シングルやミニアルバムではなくなぜEPという形態を?

 シングルのリリースが続いたので、変化をつけようというレーベルからの案でした。EPというと中にはあまりピンと来ない方もいらっしゃると思うので、実質ミニアルバムだと解釈して頂いても、それも間違いではないです。今回のEPに収録されている全5曲それぞれが強い楽曲に仕上がったと思います。

――さて、3曲目の「FATE」は収録曲のなかでもまたダークなニュアンスもあり、色が違う楽曲なのですが、これはどのようなイメージで書こうと思われたのでしょうか。

 「FATE」はどちらかというと淡々としたイメージです。最初はコード進行もループで作っていて、メロディの展開だけで抑揚をつけていこうと思いました。「FATE」は他の曲を作っていた時に、最初に着手していた曲が早めに上がったので、もう一曲書こうかなと思って制作に入った曲なんです。そうしたらスムーズに出来てしまった曲です。

――ラストに収録された「Eureka」(読み:ユリイカ)ですが、これはどのような意味合いでつけられたのでしょうか。あまり聞きなれない言葉なのですが。

 これはギリシャ語で「わかった」という意味があります。

――その歌詞を書くときに気をつけていること、こだわりはありますか。

 歌詞というものは僕のなかで補足、説明しなければいけないものは未完成だと思っていて、僕が伝えたいことは全て歌詞を読んでもらえればわかる内容にしようと心がけています。

――ちなみに楽曲のタイトルはどのように決めることが多いのでしょうか。

 楽曲によってケースバイケースですね。前作の「愛されんだぁ I Surrender」のようにタイトルを先に決めて歌詞を書いていく場合と、歌詞と同時にできる時もあります。

――ボーナストラックにはソロデビューシングルの「wonderful world」をアコースティックバージョンで収録されています。今まではシングル曲をリミックスという形で収録されていましたが、リミックスは一旦お休みでしょうか。

 リミックスはシングルの時のカップリングで、今回はEPということで、趣を変えてみました。アコースティックアレンジというのは過去にディナーショーやBillboard Live TOKYOでのライヴという、限られた場所でしか披露していなかったこともあって、会場に来られなかった方や、より多くの人に聴いてもらえるように音源として残したいという思いは前からあったので、今回収録できて良かったなと。

――ファンの方で聴きたかった人も多いと思うので待望の音源化だと思います。さて、7月23日には東京・めぐろパーシモンホールで “LIVE 2018 SUMMER”がおこなわれますが、どのようなライヴになりそうですか。

 今回リリースされるEPの楽曲を中心に、夏らしいライヴに出来たらと思っています。『新幹線変形ロボ シンカリオン』のED主題歌にもなっているので、この「I WANNA BE WITH YOU」で僕を初めて知ってくれる人もいると思いますし、この曲以外にも良い曲がたくさんありますので、ぜひライヴにも遊びに来て下さい。

(おわり)

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