リアルさに惹かれたamazarashi
――音や歌詞を大事にされているんですね。そうしたなか、「DAM CHANNEL」として、ネクストブレイクにamazarashiさんを挙げていました。
ネクストブレイクと言いますか、もうブレイクされていると思うんですけど、あえて挙げさせて頂きました(笑)。amazarashiさんは良いですね。それこそ、歌詞、メッセージ性が良くて。歌っているけど、語り掛けて来るような。何かを演じているような芝居にも見えるけど、リアルだから芝居にも見えない、そうした不思議な感覚と言いますか、言葉に力があります。
――歌詞がリアルですよね。
等身大で、良い意味で距離感の近いところに居てくれるような音楽です。明るい歌ではなくて暗かったり、どん底を知っているというか、やっぱり人生って楽しいことばかりじゃないとおもうので、そういうところを描いていることに惹かれます。
――小島さんは小学生の頃からモデルで活動されていて、現在は女優として2016年には映画『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』で初主演を務めるなど活躍が目覚ましいですが、過去のインタビューで転機は20歳とも答えていました。岐路に立ったときに『烈車戦隊トッキュウジャー』に出演することになったと。
確かに転機は20歳ですが、それも転機と言えるかどうか今は分からないですね。まだまだ模索しているような感じでもありますし、今は色んな経験をして蓄積しているような感じでもあります。
――音楽の「リアルさ」に惹かれるのはこれまでの歩みも影響しているのかなと察しますが、自身に置き換えてどうですか。
昔は暗くなるところもありました。もともと、そういうふうになるのが好きなところもあって。今ではその世界観に入りこむという作業は、お芝居に繋がる楽しさも持ち合わせているんです。それでも前に比べてポジティブな考え方になっていて、決して今の自分に自信があるわけでもないですし、ゴールが見えたというのは全くないけど、いろんなことがあったからこそ「続けてきたことに意味があるんじゃないか」「どれくらい辛いことがあったとしてもそれが今の自分に繋がっているんじゃないか」と思えるようになっていて。amazarashiの歌をカラオケで歌うときもありますが、自分の想いを乗せて吐き出していますね(笑)。
――その『烈車戦隊トッキュウジャー』では楽曲「Yellow heart」の歌詞も挑戦しました。今後は音楽活動も?
歌うのは凄く好きで、作詞ももちろん興味があります。20歳の時に書いていたというのもあるし、そもそも19歳の時に結構いっぱい書いていて。当時は作詞といっても、詞の部分が「詩」だったと思うんです。でも、ものを作ることや構成、楽しいことを考えるのが好きなので、作詞は楽しかったですよね。一表現者として役者だけでなく、音楽活動に挑戦したいという思いもどこかにあります。
――小島さんのように、奥深く音楽に向き合っている姿は、作る側のアーティストさんからしたら凄く嬉しいことだと思います。音楽好きな小島さんによるMCは楽しみですね。
有難うございます!
(おわり)