03.ラビリンス [Vocal:満島ひかり]
――3曲目、現在は女優として大活躍の満島ひかりさんの参加がニュースで盛り上がりました。
「ラビリンス」が出来上がる前に、チームから“満島ひかりさんは?”と提案があって。当然、凄い人だっていうことは知っていたのですか、改めて作品も観させていただいて。すんなりとそこは通りましたね。
――時間軸が折り重なっていく、突き抜けすぎることない儚げなバランス感が絶妙なナンバーですよね。
この曲のメロディーは、それこそスタッフとのミーティングでご飯食べているときに思いついて、iPhoneでボイスメモで残したんですよ。この曲ってメロディーはひとつだけなんです。ほとんどの人がこれに言及していただけないんです。ブリッジでちょっと音階変わるんですけど、基本的にこのメロディーだけ。
――ループですよね。まさに「ラビリンス」感。
金太郎飴みたいなものなんですけど。僕はそういうミニマルというか反復して繰り返して、世界が変わっていくというのが好きで。ほとんどの地球の事柄ってどんなサイクルであれループしているじゃないですか? 地球自体が回っていますからね。回りながら生まれて、死んでいくじゃないですか? そういうものと音楽ってリンクしていると思っていて。ぐるぐる廻りながら、どっかに進んでいるみたいなことが大好きなんですよ。
――ダンスミュージックの本質ですね。
なんかそういう象徴的な曲をようやく日本語で作れたかな。生活的にも、基本的にはずっと同じことをしているのが好きなんですよ。毎日同じところで、同じメニューを頼むのが全然苦ではなかったりね。
MONDO GROSSO / ラビリンス
04.迷子のアストゥルナウタ [Vocal:INO hidefumi]
――4曲目、不思議なニューウェーヴ感あるナンバーで。
これもともと、3年ぐらい前かな、Kindnessとコラボしようっていう話があって。2つくらい作ったスケッチのうちのひとつですね。INOさんの声がいいですよね。きっかけは(藤原)ヒロシくんのライブでご一緒させてもらって、お願いさせてもらいました。
――歌詞は元THE BOOMの宮沢和史さんなんですね。世界観により深みが出る日本語詞で。
以前、birdでもお願いしたことがあって。今回もお会いはできてはないんですけど、丁寧にやりとりさせていただきました。