出てくるものは必ずある、川嶋あい 幾多の恋愛歌に秘めた物語
INTERVIEW

出てくるものは必ずある、川嶋あい 幾多の恋愛歌に秘めた物語


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年06月17日

読了時間:約10分

初のオーチャードホールは「自然」がテーマ

――カップリング曲の「Beautiful!!」は、卓球の福原愛さんのために書いた曲とのことですが。

 愛ちゃんとは、デビューしてすぐくらいの時に、彼女が参加した卓球大会のイメージソングを書き下ろしたことがあって、それから親交があります。それで彼女が昨年のリオ五輪に旅立つ前に、応援歌として書きました。

 自分自身を鼓舞するような歌になっているので、聴いてくださった方みなさんにとっての応援歌にもなったら良いなと思っています。

――スポーツ選手の方の応援歌を書くことが多く、歌詞や楽曲の提供も多くされていますね。

 相手のことをすごく下調べしたりします。楽曲や歌詞を提供させていただく時は、歌う方の音域や伝えたいと思っているメッセージなど、細かくお話を伺った上で書きます。自分で歌うための曲を作る時とは作り方が違うので、それも自分の中では楽しいです。

――「Beautiful!!」は、すぐにイメージが浮かんだのですか?

 そうですね。福原愛ちゃんというとても魅力的な存在があったので、彼女に向けてさらに大きく羽ばたいて欲しいという気持ちを込めて、悩んだり煮詰まったりすることなく作ることが出来ました。

――歌詞の<送りバントで行こう>という言葉が、すごく良いなと思いました。<ホームランをかっ飛ばして行こう>ではないところが、すごく安心すると言うか。

 もちろんホームランが目標ですけど。でも、時には送りバントが必要な時もあって。肩の力を抜く時があっても良いよねという思いです。

――8月20日には、Bunkamuraオーチャードホールで、『Ai Kawashima 15th Anniversary Concert 〜Timber Magic〜』を開催されます。どんなライブになりそうですか?

 毎年8月20日のライブは、違ったコンセプトを決めておこなっています。昨年は、アップテンポが多めで盛り上がるセットリストにしていたのですが、今年はオーチャードホールでやらせていただけるということで、少しゆったりと楽しんでいただけるものになると思います。オーチャードホールでワンマンをやること自体が初めてなので、それもとても楽しみにしています。

――今年は、サブタイトルに「Timber Magic」と付いていますが。

 オーチャードホールは、クラシックやアコースティックのコンサート、演劇などが行われる会場なので、この空間でしかやれないものをコンセプトにしたいと思ったところ、「自然」というキーワードが浮かびました。そこで「Timber Magic=森に起きる魔法」と付けて、楽器編成も豪華な感じにしたいと思っています。

 今まで「自然」というワードを意識してライブをやったことがなかったので、どうなるか自分でも未知数ですけど、その分とても楽しみです。自然を感じさせる選曲もありますし、来て下さったみなさんに、森や自然を感じながら私の曲を楽しんでいただけたら嬉しいです。きっと、新しい発見もあると思います。

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