音楽を諦めかけたことも、村上佳佑 遂に立てたスタートライン
INTERVIEW

音楽を諦めかけたことも、村上佳佑 遂に立てたスタートライン


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年06月14日

読了時間:約14分

影響を受けたシンガー

初回盤

――作曲はいつ頃からやり始めたのでしょうか?

 大学生の頃にふと思いついて書いてみて、そこからです。

――「作曲をするぞ」というスタンスで書き始める感じではなかった?

 もともと、そういったスタンスではなかったです。シンガーとして生きていきたいという思いがあったので。

――影響を受けたシンガーは?

 邦楽だと、コブクロさんや森山直太朗さんとか山下達郎さんなどです。洋楽だったらジョン・メイヤー(米シンガーソングライター、ギタリスト)やマイケル・ジャクソンなどの王道から、ちょっと変化球だとスティーリー・ダン(70年代から活躍する米国バンド)などから影響を受けています。

――佳佑さんの歳だとスティーリー・ダンの年代ではないですよね。

 そうですね。でも、音楽好きの中ではすごく有名だし、身のまわりの音楽人たちもみんな聴いてたのでマストかと思います。

――ジョン・メイヤーは時期によって音楽性がけっこう変わりますよね。

 その変化が逆に好きです。ニューヨークで暮らすようになって、タイトでアーバンなサウンドになったり、カントリーに寄っていったりとか。

――ギターを弾きながら歌うというスタイルはジョン・メイヤーに影響された部分もありますか?

 あんなにギターを弾けないので、僕は歌を歌ってたまにギターを弾く、という感じなんです。トータルなサウンドでは影響を受けましたけど、弾き語りという所ではそこまでではないです。

――使用ギターはGibsonですよね? ちょっと意外に感じました。

 Gibsonのギターはゴリゴリしたロックなイメージですよね。Martinっぽいイメージでした?(編注=Gibson、Martin:ギターのブランド)

――どちらかというとそうですね。でもGibsonギターで歌うと佳佑さんのシルキーな声とギターのコントラストが映える気がしました。

 大学生の頃にGibsonギターのサウンドが好きで買いました。Martinもきれいな音なのですが、「泣いてもいいよ」のようなカントリー寄りの曲だと、ギター単体で考えた時にGibsonくらいパキッと個性がある方が“色”として良いと思いました。

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