自分の子供をテーマとしたアルバムが1作出来るかも
――カップリング曲「終わらないラブソング〜Like A Love Song」は「Destiny」と繋がっているのでしょうか? 歌詞にもDestinyと出てくることもありまして。
この曲は別々に作って、特に同じコンセプトという訳ではないですね。その曲に関しては、次に出るアルバムに凄く良いんじゃないかなと思って、今回、カップリングに収録しました。
――この楽曲はバラード調ですが「Destiny」とは違うアプローチで興味深いです。
曲のスタイルも違いますし、感情の面ではこの2曲はかなり違ってきますね。「Destiny」はステートメント的な曲で、「終わらないラブソング〜Like A Love Song」の方はストーリー的なタッチがあるんです。
――ちなみに、この何年間かで、日本語での歌詞の捉え方に変化はありましたか?
日本について、という事にもなってくるんですけど、10年前は全てが新しい世界にいて、トイレなんかでも「こうなんだ!」という印象がありました。日本語についても「どうぞ」という言葉のニュアンスなど、色んな事を学んできたんです。
10年経つとそれらも自分の一部みたいになります。海外から友達が日本に来きてびっくりする事があると「私も10年前は日本の全部に対してびっくりしていたな」なんて思いますね。
――そうなると歌への気持ちの込め方などは変わってきますよね?
確かに10年前に比べて、日本語に対するコネクションが強くなったと感じます。
――10周年を迎え、今後の展望は?
子供をもちたいですね。ああ、シンガーとしてという事かしら(笑)。世界的に活躍して行きたいですね。ヨーロッパ、アジアと色々な国で。ワールドツアーもしたいです。
――お子さんが出来たら、きっと歌も変わってきますよね?
子供をつくる事が新たなターニングポイントになってくるでしょうね。それが音楽にたくさんの影響を与えると思います。結果的に自分の子供をテーマとしたアルバムが1つ出来るかもしれないですね。
――良い報せをお待ちしております。
そうね(笑)。
自分に何が足りないのか?
――ジェラシーを感じたアーティストはいますか?
例えば「彼女がやっている事をなぜ私は出来ないのだろう」とか「彼女がそこにいるんだったら、私がそこに行くまでに自分に何が足りないのか? そこから何が学べるのか?」という事を意識するようにしているので、特に嫉妬するという事は無いですね。
――とてもポジティブなのですね。
自分は自分でしかないので、もし私が他人に嫉妬しているようだったら「私がやらなければならない事に対して集中していないんじゃないか」と考えますね。でも例えば、ウチの主人が過去にあった女性関係の話なんかをすれば、それは嫉妬しますよ! そういうジェラシーはもちろんあります(笑)。
――それでは最後にリスナー、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
「Destiny」は私にとって久々のシングルで、新しいスタイルを確立した1曲です。ドラマ『リバース』の主題歌でもあります。この曲にはたくさんのメッセージが含まれているので、是非この曲を聴いてインスパイアされて、皆さんでこの曲を共有してくれたら嬉しいです。
(取材=村上順一、撮影=冨田味我)