瞬間の積み重ねが運命動かす、シェネル 分岐点の一つとなる新曲
INTERVIEW

瞬間の積み重ねが運命動かす、シェネル 分岐点の一つとなる新曲


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年05月10日

読了時間:約11分

「小さな瞬間の積み重ね」で「大きな運命の動き」がある

シェネル

ラブソングのプリンセスとも称されるシェネル。彼女が思うラブソングの意義とは

――今作のタイトルは「Destiny」ですが、人生において“運命”を感じた瞬間はありますか?

 (♪スタッフのケータイの着信音が鳴る)

 まさに今ね(笑)。

――こういった些細な事にも。

 仰る通り、そういった些細な瞬間が人生にはたくさんあって、私達はけっこうそういった瞬間を逃してしまう事も多いと思うんですけど、そういう「小さな瞬間の積み重ね」で「大きな運命の動き」があるから、小さな瞬間を逃さずにいられるように、常に感謝の気持ちを持ちながら生きていますね。

――それは素晴らしいですね。でもずっとアンテナを張っているのも大変ですよね?

 過去とか未来はコントロール出来ないですけど「その瞬間」というのは、それに対して感謝出来ていればそんなに難しい事ではないんじゃないかなと思うんですよね。過去、未来にとらわれずに「今を生きる」という事は凄く大切だと思います。

――そういったマインドはシェネルさんの歌に表れている?

 多分ね(笑)。

3カ月連続でずっと泣いていた

シェネル

シェネル

――シェネルさんはラブソング・プリンセスと呼ばれています。自身にとってラブソングの存在意義とは何でしょうか?

 まずは、皆ラブソングを聴いてインスパイアされたりしますよね? それも大きな理由があると思います。色んな形のラブソングがあると思うんですけど、それを聴いた事によってリアリティを理解出来たり、「恋愛ってただのおとぎ話だけじゃないんだな」と思えたり。

 「こういう恋愛がしたいな」と、恋愛に対してのモチベーションを高めたりとか、逆に「こういう恋愛はしたくないな」と思ったり。後は夢を見られることですね。音楽はそれらを助けてくれるという事があって、そういう意味でラブソングは必要だと思います。歌って、作った人がその時の気持ちを表してくれるものだと思うんです。言えない事であっても歌に乗せられたりするんです。

――シェネルさんもラブソングに助けられた事はありますか?

 もちろんそういう時はたくさんあるんですけど、その中でも、恋愛をしていてその人と別れないといけないとなった時に、アルバムを聴いてその人に別れを告げる事が出来たという事もありましたね。

――そのアルバムとは?

 Duffyのアルバムですね。そのアルバムを聴いて3カ月連続でずっと泣いていました。
(*Duffy:イギリス・ウェールズのバンガー出身のシンガーソングライター)

――3カ月も?

 かなりクレイジーでした(笑)。

――意外なのですが、けっこう引きずるタイプなんでしょうか?

 もちろんすぐには立ち直れないんですけど、1回「もう終わりだ」と思えたら、そこからは早いですね。

――切り替えは早いのですね。

 プロセスだと思うんですけど、毎回、誠心誠意で接して自分の全てを捧げてみて、それでも駄目で「もう駄目だな」と思ってからは早いです。頑張って登っていって、頂上に着いたら「意外とこんなもんか」と思ったりするあたり、ハイキングに似ていますかね(笑)。

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シェネル
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シェネル「Destiny」

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