6月で初期メンバー3人が卒業
――C/W曲は全部で3曲あって、「春と卒業」がテーマですね。まず「ミライからきた私」は、すごく春らしい爽やかなナンバー。
マホ 世界観がファンタジーですね。未来から来た自分が、「自分で選んだ道だから大丈夫だよ」と、背中を押してくれる歌です。物語が見えるような曲で、歌詞を全部読んだあと、小説を読んだ時のような気持ちになって「いいお話だな〜」と思いました。
ユミ みんなで一緒に出来る簡単な振り付けがあって。「アフィリリル〜」という、私たちの呪文があるんですけど、その時の手の形で左右に振ります。ライブでは、ぜひ一緒にやって楽しみましょう!
――次に「SPRInG FAcTiON」は、ファンクっぽいビートでかっこいい曲ですね。
マホ 作詞がJAM Projectの奧井雅美さん、作曲・編曲が大島こうすけさんです。同じ「春と卒業」がテーマでも、桃井さんとこんなにも違うのかと思うくらい違っていて。ライブで早く歌いたいです。
ユミ みんなすごくお気に入りの曲で、レコーディングの時から「早く歌いたい!」「早くライブでやりたい!」と言っていました。
――そして「アフィリアの誓い」は、コヒメ、ユカフィン、ミクの卒業(6月に卒業ライブを開催)に寄せた曲とのことで、その3人それぞれのソロバージョンも収録した卒業盤もリリースします。
マホ 初期から頑張って来たメンバーの卒業なので、これまでの曲の要素をすべて詰め込んでいます。歌詞には、今までの曲のタイトルや歌詞のフレーズ、アフィリア・サーガの前身=アフィリア・サーガ・イースト時代のものまで全部盛り込まれています。私は5期生で、今のメンバーのなかでは卒業する3人といちばん付き合いが長いのもあって、この曲の時はこうだったなとか、いろいろ思い出して、歌詞を読んだだけでウルッと来てしまいました。
ユミ 歌詞だけでなく、ダンスも今までの曲の振りを織り交ぜているんです。私は11期生で、加入してまだ1年ちょっとですけど、「この振り付けはミクさんから教わったな」とか、なかなか覚えられない振りがあった時に、「コヒメさんには、遅くまで練習に付き合っていただいたな」とか。「ユカフィンさんには、歌詞の意味とか曲に隠された裏テーマのことを教えていただいたな」とか、いろいろ思い出します。でもそうやって教わって来たことを、今度は私たちが次の世代に教えていかないとなって。
マホ 私を含めた先輩チーム4人と後輩チーム6人に別れて行動することが多かったんですけど、私たち先輩チーム4人は、アフィリア・サーガ・イースト時代から一緒にやって来たので、何が楽しかったとか、そういうことを越えたところでの固い絆があると思っています。家族よりも長い時間を一緒に過ごして来ただけに、3人がいないことが考えられなくて、私としてはまだ実感が湧いていないんですけど。
――6月の卒業ライブ以降は、マホさんがいちばん上になるんですね。
マホ そうなんですけど、大丈夫ですか?
ユミ 大丈夫ですよ〜。すでに委員長として、みんなを引っ張ってくれているじゃないですか。地方遠征に行った時も起床点呼してくれたりとか、メンバー個々のことに気を配ってくれていて。私たち後輩メンバーは、安心してマホさんについていきますんで!
マホ ありがとう。私以上にみんながしっかりしているから、まったく不安はないんですけどね。
――グループとして雰囲気が変わりそうですか?
マホ それは、きっと変わると思います。ダンスでもMCでもいつも中心にいた3人がいなくなるので、当然違った魅せ方をしていくことになるので、グループとしても違うものになると思います。でも、そういうところに刺激を受けて、後輩メンバーがもっと自己主張するようになっていってくれたら嬉しいですね。
もともとユミは、よくしゃべる子だし一緒にラジオ番組もやっているので何の不安もないんですけど、なかには引っ込み思案な子もいて。そういう子にも、チャンスと言うか役割を与えてあげれば、しっかりやれるので。全員が、自分からどんどん前に出られるようになったら良いですね。私は、全力でそれを支えて行くだけです!
(取材・撮影=榑林史章)
◆アフィリア・サーガ 現在のメンバーは、コヒメ・リト・プッチ/ユカフィン・ドール/ミク・ドール・シャルロット/マホ・ソット・ボーチェ/ナナ・ドロップ・ビジュー/モエ・ミーレイ/モモコ・リトルベリー/カオリ・S・ゴドランド/カナ・R・ノーウィッチ/ユミ・W・クラインの10名(コヒメ、ユカフィン、ミクは6月に卒業)。
カフェ&レストラン「アフィリア・グループ」の代表的キャストで構成された学院型ガールズ・ボーカルユニット=アフィリア・サーガ・イーストとして、志倉千代丸、桃井はるこのプロデュースで2008年にデビュー。2013年にアフィリア・サーガに改名。これまでに多くのゲームやアニメなどのタイアップソングを歌い、「マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー」、「いつか見た虹のその下で」などがヒット。前作「魔法のチョコレート伝説」は、オリコンウィークリーチャート8位にランクインした。香港や台湾など海外でもライブを行い、ワールドワイドに活動している。