壁にぶつかったほうが何か見える
歌手のKとのコラボソング「Out of my life feat.K」の経緯をKは「U-KISSに楽曲を提供していた縁で今回のコラボの話になったんです。KEVIN君から話をもらって、どこまでやれるのかなとドキドキワクワクしていた」と話し、KEVINのソロに楽曲提供することを楽しみにしていたことも明かした。KEVINは「初めコラボの話を聞いた時は信じられなかった。尊敬している先輩なので(コラボが)決まった時は嬉しかった」と憧れの先輩とコラボできた喜びを述べた。
お互いの第一印象を聞かれるとKは「第一印象はキスしたいぐらい可愛いと思った(笑)。見た目とのギャップがなくて、喋れば喋るほど天使みたいな人」と話すとそれを聞いて照れるKEVIN。KEVINはKの印象を「日本語がスゴく上手でビックリしました」と話すと、すかさずKは「レコーディングスタジオでは、スタッフが日本の方が多いので、日本語で話すんだけど、KEVINも流石だなと思いましたよ。全然スムーズに作業も進んでいった」とお互いの日本語力を褒め称えた。しかし、逆にKEVINが韓国語でKに話しかけると、Kが母国語を忘れてきていることを明かし、会場からは笑いが起こった。
Kが作曲するにあたり、KEVINからリクエストを受けていたことについてKは「歌詞のテーマとかリクエストをもらいました。全くテーマがない状態で作るよりはキーワードがあった方がゴールが見えてやりやすいですね」とリクエストをもらえたことで制作がスムーズになったと話した。この曲で意識したことについてKは「U-KISSやKEVIN君のことを知らない人が聴いても良いなと思ってもらえる曲にしたかった。アーティストって、チャレンジすることに意味があると思っているんです。自分には難しいかなと思える曲を歌っていったほうが次のゴールが見える。壁にぶつかったほうが何か見えるんじゃないかなと。だけど、僕が思っていた以上に素晴らしいパフォーマンスをしてくれた」とKEVINに対し、チャレンジ出来る楽曲を制作したことを語った。
そのテーマについてKEVINは「僕の祖母が亡くなって、僕が今感じる切ない気持ちをテーマに書いてもらいました。Kさんと相談して“Out of my life”というテーマになりました」と語った。それに伴い、Kは「別れというテーマが前提にはあったんですけど、家族が亡くなるという切ないテーマではありますが、悲しい気持ちよりも、その人達から頂いたもの、希望だったり喜びだったり、次に繋げていけるもの、それを経験して得たものを表現できたらなと思って制作しました」と切なさだけではない裏テーマを明かした。
KEVINのポテンシャルなら、もっとブラックな音楽も出来る
KEVINは「初めて『Out of my life feat.K』を聴いたときはピアノが綺麗で、メロディもスゴイ良かったです。だけど、キーが少し高くて心配だったんです。レコーディングしながら、Kさんからアドバイスをもらったので、上手く歌えたんじゃないかなと思います」と難しいチャレンジながら、Kのアドバイスで上手くこなせたと振り返った。
さらにレコーディング時に「マイケル・ジャクソンさんをお手本に、色々アドバイスしてもらったのでわかりやすかった」と2人の共通するフェイバリットアーティストが、マイケル・ジャクソンさんで、レコーディングの参考にしたことを明かした。そして、Kは「KEVIN君はアメリカに住んでいたからか、(音楽の)壁を感じないんですよね。吸収力がアジア人離れしていると思う。特に楽曲の組み立て方を体で感じている気がした。普通は曲を理解して歌うのが精一杯なんだけど、彼は既に自分の物にしていた感じです」とKEVINの持つ感性のポテンシャルの高さを評した。大先輩であるKの称賛の言葉に、KEVINは恐縮した様子を見せた。
お互いの歌声を聴いての印象を聞かれるとKEVINは「Kさんの歌の感情がスゴいと思った。僕とは違う美声。ハスキーなんだけどキュンとなる声です」とKの歌声を表現。それを聞いてKは「まあ汚れた美声ですけどね(笑)」と自虐し、会場から笑いが起こった。KEVINの歌声の印象をKは「彼の歌を聴いて、これからの可能性を見つけたような気がする。本人も気づいてない魅力があるかもしれない」と今後の可能性への期待を寄せた。
さらに「今回レコーディングしたことで見えたことが多くて、既に試してみたいことが幾つかあるんですよ。KEVIN君のポテンシャルなら、もっとブラックな音楽も出来ると思う。イメージは何曲かありますね」とKEVINのさらなる可能性に、既に具体的なイメージを抱いていることも明かした。KEVINはそれを聞いて「Kさんと一緒にダンスをしたい」と懇願するとKは「一応僕もダンスやるけど事務所からNGが出ているので(笑)。僕がリズミカルなピアノを弾いてKEVIN君が踊るのはカッコイイかもしれない」と次の展開が見えた様子だった。