I Don't Like Mondays.「わかりやすく見せたかった」心機一転で示す未来像
INTERVIEW

I Don't Like Mondays.「わかりやすく見せたかった」心機一転で示す未来像


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年08月22日

読了時間:約16分

アイドラの新たなチャレンジと追求心

KENJI

――今作では「TONIGHT」と「FIRE」が“”として収録されていますね。

YU 今回改めて僕らの代表曲も織り交ぜたほうがいいんじゃないかと話をしたんです。「FIRE」は4年前に録音したあとに「もっとこうしたほうが良かったのにな」という部分をやり直したりしました。

KENJI 歌も全部撮り直していて。シンセ系もイジりました。曲を出す度に、そこまでの完成形とこれから見えてくる課題があって、ライブでやっていくと「こうしたほうが良かった」というのもあるんです。せっかく今回こういう機会を頂いたので、それをしっかり全部解消した、いま僕らができる「FIRE」と「TONIGHT」を提示できたらと思って、録り直しました。

――原型は変えずに、曲が進化している印象がありました。

YU けっこう気をつけました。だいたいこういう出し方をすると「元のほうが良かったよね」となってしまう場合が多くて。それは悲しいなと。今回は質を上げるという点にこだわりました。

――MVに小島瑠璃子さん出演で話題になった「LEMONADE」も今作では収録されていますね。

CHOJI この夏に是非いろんな人に聴いてもらいたい曲です。

YU けっこうライブでも鉄板になって、気付いたら僕らの代表曲になっていて。この曲は100万回再生くらいいってたよね?

KENJI そうだね。

――「FIRE」のMVも100万回再生突破しています。アイドラのMVはいつも様々なトライがありますね。

YU 小島瑠璃子さんに出演して頂いたMVも僕らにとってトライでした。他のMVでは外国人の女性の方に出演して頂いたり、そういうのがアイドラっぽいというのがあると思っていたので、小島瑠璃子さんに出演して頂くとどうなるのかなという思いもあったんです。でも、ドキュメンタリー映像でも言っているんですけど、「自分達の作り上げたI Don't Like Mondays.像に自分達が縛られ始めているな」と思って。

――それはあまりよろしくない?

YU そうなんです。もちろんファンの方々にとってI Don't Like Mondays.像があるということ自体は嬉しいことなんですけど、それに縛られていたら自分達が進化できないかなと。そこで新しい世界観をMVで作ることで、また僕らの次のステップに繋がると思っているんです。

――常に挑戦をするという姿勢があるのですね。

YU 最初に公開した頃は、コメント欄などに「何で?」という意見もあったんですけど、だんだん肯定的な意見が増えてきてくれたので、「良かったんだ」と思えました。

――確かに、新しいことをすると受け入れられるまで時間がかかるという部分はあると思います。結局は正解だったと。

YU そうだと思います。いまとなっては新しい挑戦をして良かったと思っています。

――新たな挑戦という面は新曲からも感じます。チルなナンバーがあったり、アコースティックなアレンジがあったりと。「FANCY GIRL」は凄くグルーヴィーですね。

KENJI モロにアシッドジャズというか、そのへんのをやりたいという思いがあってブチ込みました。これはもう本当に好きなことをやろう、という感じで。それがアルバムを出す上での楽しみ方なのかなと。こういう曲を入れていくというのは僕ららしくて面白いんじゃないかなと思いました。

CHOJI けっこう伸び伸びとやっていました。ギターは2本で成立させてやろうと思っていたので、アルバム曲だし、アシッドジャズ自体は嫌いではないし、チャレンジと思ってやりました。

YU 凄くすんなり出来たよね。

――最初に聴いたとき、クラヴィネットの音が入っているのかなと思ったんです。

CHOJI なるほど。でも音色は寄せたというか、違いがわからないようにしたいなと思いました。

――細部にフォーカスして聴く楽しみ方もあるのがアイドラ楽曲らしさでもありますよね。

KENJI この曲もそうですけど、細部へのこだわりは多いんです。

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