先輩に学んだセクシーさ
――曲によって自分が一皮むけるというのはありますか?
高柳明音 今回は初めてアイドルということを意識せずにMVを撮りました。「いきなりパンチライン」はかっこいい系だったんですけど、今回はアーティスティックというかストリート系だったので、それはいままでになかったなと思います。挑発的な表情をけっこう求められました。
――そういうのは自分にはないものが引き出されるということにもなりますか?
末永桜花 正解がわからないんですけど、それがまたみんな人それぞれで楽しいなと思いました。
――表情などの注文はあるけど、そのやり方は自分のなかで考えてやると。
高柳明音 そうですね。
――人それぞれ解釈は違うかもしれないと。
浅井裕華 私はいつもコンサートとかのユニットで振り分けられるときに、わりとかわいいというかポップなユニットに選んでもらえることが多くて。クールというのは逆なので私のなかで苦手意識があって、あまり表情とかダンスとかが上手くできないんですけど、今回この楽曲に選んでいただいたことで、かっこいい表情に初めて挑戦したので、凄く新鮮でした。新しい自分がちょっとだけ見えたのかなと思って。だからこれからもかっこいい曲に挑戦したいなと思いました。
――将来は女優を目指しているんですよね?
浅井裕華 そうだったんですけど最近変わって美容師になりたくて。
高柳明音 まさかの!
浅井裕華 この間お姉ちゃんの前髪を切ってあげたんです。そうしたらけっこう上手くできて、それから美容師に変わりました。
――まさかの女優から裏方に! そういえばガンダムが好きなのは?
末永桜花 はい。ガンダム好きです。
――この間、ツイッターでハマーン・カーンのコスプレをしてましたね。もう一回やってほしいです。
末永桜花 いつか機会があればやります!
――宣言、ありがとうございます。さて今回のMV、曲で新しい自分が見られたことは?
末永桜花 私はクールな、意外とかっこいい曲に選んでもらえることが多いんですけど、かわいい曲が自分は好きというのもあるので、セクシーさというのに凄く苦手意識があって。クラブに行くようなノリというのは、私の考えではちょっとセクシーさも入っているんじゃないかなって思っていて。それがなかなか自分は苦手だったので、大人のメンバーだったり、セクシー系のメンバーを見て学べたらなって思いました。
――ちなみにどなたを参考にしていますか?
末永桜花 古畑奈和さんとかです。
浅井裕華 屋根の上で踊っているとき、ずっと下でメンバーを見ていて、みんなで「あれがレゲエダンスか…」って!
高柳明音 かわいい!
浅井裕華 私達が4人で撮影していたときはまだ恥じらいがあって、全然レゲエダンスっぽくできなかったんですけど、凄くカッコよかったので勉強になりました。
――レゲエダンス独特の振りがありますよね。
高柳明音 そうですね。リップシーンはけっこう自由に動いてという感じだったんです。いままでのMVでは絶対しないような動きをして。セクシーな感じとか。私は一緒に撮ったメンバーがみんな大人だったので、それなりにお互いの雰囲気を読み取って同じ雰囲気にもっていけたりしたけど、もしこの2人の間に私がいたらできないですよ! 一人だけ浮くじゃないですか? だからそれぞれのグループのリップの良さがあると思います。
――それは見どころですね。
浅井裕華 私のグループ、荒井優希さんと(日高)優月さんと(竹内)彩姫さんと私だったんです。優希さんがSKE48イチ上がらないチームだと言っていて、みんなに「もっと上げて!」って言われたんですけど、なかなか難しかったので多分別のチームとは温度差があると思います。
――さっき恥じらいと言っていましたが、恥じらいも出ている?
浅井裕華 恥じらいも出ています。みんなの。
末永桜花 私達のチームはその撮影の後だったので、「めちゃくちゃ乗ってください」と言われて、私達はノリノリを重視して凄く楽しんでいたんです。なのでグループによって変わってくるんだなと改めて感じました。
――楽しむというのは、オフのときから撮影のタイミングで切り替えるのでしょうか?
末永桜花 その前から、オフの状態でもお互いみんなで「今日はノリノリで行こう!」みたいな感じでした。
浅井裕華 惣田(紗莉渚)さんが凄かったイメージです。
高柳明音 セクシーだったね(笑)。それも見どころです。
――惣田さんが引っ張ってくれたような感じでもある?
末永桜花 はい。けっこうそういうところも。でも熊さん(熊崎晴香)も凄く明るくてノリノリだったので。
高柳明音 色んな魅力が詰まったグループでしたね。