ディカペラ「メロディからパワフルな感情がでてくる」ディズニー楽曲の魅力
INTERVIEW

ディカペラ「メロディからパワフルな感情がでてくる」ディズニー楽曲の魅力


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年06月13日

読了時間:約13分

ディズニーソングの魅力とは

DCappella(ディカペラ)

――日本盤には日本語で歌唱された曲がボーナストラックとして収録されています。クリス・ハートさんに日本語曲のコーチをしていただいたとのことですが、作業はいかがでしたか。

ソジャーナ 日本語曲の楽譜と歌詞が上がってきたのが、レコーディングの2~3日前で準備期間があまりなかったんです。でも、クリスさんがいたからここまでの作品に仕上がったと思っています。まず、それぞれに1行1行の歌い方をレクチャーして頂いて、日本語の響きを叩き込んでいただきました。

RJ クリスさんには時間がないなか、本当に丁寧に教えていただきました。実は僕は彼がどういう方か、どれほど有名かというのは日本に来てから知りました。カリフォルニアに在住なんじゃないかなと思っていたぐらいなんです。本当に経験豊富でビジネスマンで、一緒にいて心地よい優しい方で、大好きになりました。

――日本語で歌うにあたって一番難しいと感じたところはどこでしたか。

ソジャーナ リズムかもしれないです。母音や子音の使い方ですね。歌詞は私たちがわかりやすいようにローマ字表記で書かれているのですが、自分なりにこういう発音だろうと思っていたのが、実際は全然違かったというのがありました。日本語の“R”と英語の“R”の音が違うんです。母音がはっきり発音されない、というのが日本語のポイントだと思いました。

RJ もっと日本語の曲をやりたいなと思いました。すごく楽しかったです。特に「Beauty and The Beast(邦題:美女と野獣)」は、日本語でも感情移入がしやすかったんです。何度も歌うことによって深く理解できるし、聴いてくださる方にもきっと喜んでもらえる1曲になったと思います。

――さて、名曲しかないディズニーソングですが、皆さんはどのようなところに魅力を感じていますか。

アントニオ ディズニーソングの多くは夢や目標、自分の限界を超えていくことだったり、「夢を生きる」というものが多いんです。僕らがディズニーの一員としてアカペラミュージックを通して多くの人たちに、すごくユニークでより生々しい方法でそれを伝えることが出来るのは自分にとっての喜びです。

――アントニオさんはディズニーの曲で思い出の1曲は?

アントニオ 子どもの頃にベッドに紐を引っ張ると「星に願いを」が流れるおもちゃがあって、その紐を引っ張るたびに僕は泣いていました。それを見ていた母が「この曲が嫌なの?」と聞いてきたんですが、僕は泣きながら「大好きなんだ!」と聴いていた思い出があります。

カレン キュート!

――感受性豊かな子供時代だったんですね。RJさんはディズニーソングの魅力についてはどう思われてますか。

RJ メロディから非常にパワフルな感情がでてくる、それがディズニー・ミュージックの素晴らしさなんじゃないかなと思います。そして、普遍的で悪役の曲だとしても、そういう感情がどこかに必ずあるんです。僕もアントニオと同じく「星に願いを」は、今でも聴くたびに鳥肌が立ちます。あと僕の中では「Circle of Life」もそうですね。

――カレンさんの思い出の曲はありますか。

カレン なかなか1曲に絞るのは難しいんですけど、やっぱり最初にも話した「You’ll Be in My Heart」か、あと『アナと雪の女王』の「Let It Go」ですね。

ソジャーナ 私も「You’ll Be in My Heart」と『ライオン・キング』の「He Lives In You」のブロードウェイバージョンが思い出の曲です。初めて見たブロードウェイショーが『ライオン・キング』だったこともあって、それを観て女優になりたいと思ったんです。あと、ブロードウェイでフィーチャーされている曲が映画版とは違うところもあって、個人的にはブロードウェイバージョンへのこだわりがあります(笑)。

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