みゆはん「もっと人と関わって生きたい」コミュ障を抱えても歌い続ける理由
INTERVIEW

みゆはん「もっと人と関わって生きたい」コミュ障を抱えても歌い続ける理由


記者:榑林史章

撮影:

掲載:19年06月12日

読了時間:約12分

新しい自分に会えた

みゆはん

――表題曲の「エチュード」についてですが、アニメ『八月のシンデレラナイン』のオープニングテーマで、みゆはんさんも声優として出演されています。他の声優さんともコミュニケーションを取ったり?

 さすがに、まだ自分からは行けなくて。すみっこでずっと携帯をつついていました(笑)。

――また投稿数が増えますね(笑)。

 声優さんはすごくキラキラとされていて、遠くから見ているだけで十分という感じでした。

――以前にも『けものフレンズ』でスナネコ役の声優をやっていましたよね。

 その時にご一緒させていただいた方も数人いらっしゃったのですが、基本的にはメンバーががらりと変わっていて。知らない方が増えると、やっぱりまだコミュ障が出てしまいます。

――声優は今後も?

 やる度に難しさを実感しますね。気をつけなきゃいけないことも多いし、人数が多いからマイク前の入れ替わりが激しくて、タイミングもすごく難しくて。でも、出来れば続けたいです。

――『八月のシンデレラナイン』は、スマホゲームが原作のアニメで、ゲームをプレイして、アフレコも経験した上でのレコーディングだったそうですが。

 アニメの1話から出させていただいて、アフレコ現場に行ったんですけど、声優さんがセリフを言うことで、すごく世界観が伝わってきて。その上で、こういう青春感であるとか野球とか、友情みたいな部分も含めて、自分なりに『八月のシンデレラナイン』の世界観を解釈すること出来ました。それから「エチュード」のレコーディングに臨むことが出来たので、すごく良かったと思います。

――THE BACK HORNの菅波栄純さんの作詞・作曲・編曲ですが、事前にお話をされたんですか?

 「エチュード」は、アルバム『闇鍋』に収録された「人間関係満腹中枢」と共に、菅波さんに書き下ろしていただいて、どちらがアルバムにいいか仮歌デモを作っていて。なので、最初は歌詞が違っていたんです。それでタイアップが決まった時に、歌詞を書き直して。すべて菅波さんにお任せだったんですけど、菅波さんもゲームをやられて、それで歌詞もすごく考えてくださって。歌詞に<翼>と出てくるんですけど、これは主人公の名前が有原翼ちゃんだからなんです。

――曲の後半は、歌い方がつぶやくような雰囲気に変わって視点が変わる感じになって、そこは「ハッ」とさせられます。そういう風に歌ってほしいと指示があって?

 特に指示はなかったんですけど、物語的な構成で、そこからは歌っている人が別人だなと思ったので、自分なりに考えて歌い方を変えました。

――タイトルの「エチュード」は?

 これも菅波さんが付けてくださったんですけど、「練習曲」という意味です。最初にデモを聴いた時は、「エチュード」というタイトルがぴったりだなって思いました。

――野球の練習とか、青春時代は大人になるための練習期間であるみたいな意味も込められているのかなと。

 タイトルや歌詞の意味は聞かなかったんですけど、たぶんそうなんだろうと思います。

――すごく爽やかさのあるアッパーのバンドサウンドで、サビ前にミュートのギターが入るところが、個人的には好きです。

 ああ、いいですよね。チャカチャカって入るところですよね。ギターは菅波さんが弾いてくださっていて、そのレコーディングの様子も拝見させていただいたんです。自分以外の人のギターの収録を見るのは初めてだったので、「こうやっているんだ~」って発見がたくさんあったし、ここの部分はこの音がいいなど、細かくやっていらっしゃって、驚いたし勉強になりました。すごく格好良かったです。

――熱く歌い上げている感じの歌い方も、みゆはんさんには珍しいですよね。

 はい。自分では書かないなような青春パワフルソングだったので、新しい自分に出会えた気がします。

――『八月のシンデレラナイン』は、甲子園や夏がテーマにあって。でもみゆはんさんは、夏が苦手そうですけど。

 基本的に外には出たくないですけど、夏は好きですよ。夏の何が好きなのかと言うと、クーラーが効いた部屋でふとんをかぶって寝るのが好きなんです。寒いけど温かいみたいな(笑)。

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