芝居で再認識した音楽の力――、北原里英 怖さを追求した主演ホラー映画
INTERVIEW

芝居で再認識した音楽の力――、北原里英 怖さを追求した主演ホラー映画


記者:桂 伸也

撮影:北原里英

掲載:19年05月01日

読了時間:約14分

役者は音楽に勝てない! だからこそ尊敬する、映像の役者たち

北原里英

北原里英

――これまでお話をお聞かせいただいた印象としては、今後ご自身としては女優という方面で力を入れていきたいと考えられているようにお見受けしました。

 もちろんです! 私はもともと女優になりたかったんです。将来女優になりたくて、AKB48に入りましたし。

――では歌う、ということは今後…。

 無いんじゃないでしょうか…。もともと歌が下手ですし(笑)。アイドル時代は個性の一つとして、むしろキャラクターとして結構やらせていただいた部分もあると思います。ただ私自身が歌うのは好きで、カラオケで歌うのは嫌いではないんですよ。

――ではあくまで今後は、個人的な趣味の範囲で、歌うくらいということですね。一方で、普段音楽を聴いたりするほうではいかがでしょう?

 よく聴きます。もう現場の行き帰りはずっと聴いたりしています。

――では、プライベートでも何かが鳴っていないとちょっと寂しいな、という感じですね。普段はどんなものを聴かれていますか?

 もう超ミーハーなので(笑)、流行りものをよく聴いているんですが、最近一番よく聴いているのは「ヒゲダン」!。Official髭男dismをずっと聴いています。またはMrs.GREEN APPLEか。

――新しく出た! と聞くとすぐ聴いてみたくなる感じで? 誰かが「これ、おもしろそう!」とか言っていると、そういうものにすぐ飛びついちゃうような。

 まさしく。すごく雑食ですし。また昨年末には初めて『COUNTDOWN JAPAN』に行きました。行ったその1日に、好きなアーティストがいっぱい詰まっていたので最高でした。

――『COUNTDOWN JAPAN』に行かれましたか。大変ですよね、会場が大きくて、あっちに行ったり、こっちに行ったりと。

 本当に楽しかったけど、選ぶのが辛かったです。どれを見るのかというのは、本当に悩ましくて。友達と行ったんですが、みんな別行動でした(笑)。タオルを首に巻いて、BUMP OF CHICKENのTシャツを着て行きました。その日はBUMP OF CHICKENさんも出演されていたので。

――ちなみにその日の推しは、どなたでしたか?

 その日は、あいみょんとMrs.GREEN APPLEだったかな。本当に最高でした!

――それは楽しい1日でしたね。ライブは結構行かれるのでしょうか?

 機会があれば行きます。すごく好きなので。

――やっぱり普段プレーヤーなんかで聴いているより、生で聴くほうがいい! という感じでも?

 そうですね。あまり詳しくないアーティストさんとかでも、誘ってもらえれば行きます。ライブ自体が好きなので。

――では音楽は、かなり好きなほうなんでしょうね。

 確かに好きではあるのですが、自分としてはそれほど詳しくはないと思っています。それなりにはちゃんといろんなものを聴いたりしますが。

――でも結構幅広く聴かれていますね。北原さんにとって音楽とは、どのようなものでしょうか?

 役者としては、悔しいけど勝てないものだな、とすごく思います。お芝居を始めてからそう思いました。

――それは、役者さんからよくおうかがいする回答ですね。

 最近は舞台もよく出演させていただいているんですが、演じる際に、舞台で泣けるのって、音楽なんだよなと感じることがよくあります。その時にかかっているもの、“この瞬間にこの音楽が流れたらヤバいよ!”みたいな感じとか、結局本当にそんな音楽があるからだと。舞台をやっている時は、稽古中でも結構音楽をかけてもらえるんですけど、音楽がかかるだけですごく気持ちが入るし、無音でやるのと全然違いますね。そこでもやっぱり、音楽には勝てないな、と思います。

 また、だからこそ逆に、改めてドラマとか映画でお芝居されている方を尊敬します。舞台だと順番どおりに感情も流れるし、音楽も実際に聴けるからすごく感情が乗るけど、ドラマや映画は無音で撮るんです。その中であれだけのお芝居を見せられる。そんなことを考えると、やっぱり映像の役者の方はすごいと思います。私もそんな役者さんを目指したいですね。

(おわり)

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