互いの印象
――ドラマの話に戻りますが大森さんは伊織についてどういう印象を持っていますか?
大森元貴 大人な子だなと思いました。言葉でいうと凄く簡単ですけど、凄く思いを込めて純粋な子だなと思いました。
岡山天音 いろんな表情が出てくるので、見進めていくと楽しめると思います。
――ぜひ岡山さんから大森さんに見どころを紹介してほしいと思います。
岡山天音 『I''s』は描かれている時代も違いますし、漫画はどこか飛躍して表現されている部分もあるんですけど、根本は不変的なお話しで、人のいろんな要素や側面、そのなかの美しい部分をいろんなところから抽出して描かれた作品だと思うので、仕事に疲れたらぜひ見てもらいたいですね。
大森元貴 じゃあ、いいタイミングですね(笑)
岡山天音 まさかの今という(笑)
岡山天音 なかでも見どころはラストシーンですかね。原作でも一番好きなシーンです。作品の核に一番近いシーンなので、最後まで見て下さい。ちなみに、まわりにもミセスさんのファンが多くて、現場でもよく聞きます。
大森元貴 ありがたいですね。
岡山天音 この間、カラオケで歌いました。「WanteD! WanteD!」を友達と。歌いたくなりますよね。
大森元貴 嬉しいな!
――大森さんは岡山さんの印象は?
大森元貴 初めてお会いした時にも感じたんですけど、雰囲気が独特な方だなと。ちゃんと色が見えるというか。スピリチュアルみたいな話になっちゃいましたけど(笑)独特のオーラを感じる方ですね。何かこれと言い表せないような独特の魅力をもった方です。
岡山天音 大森さんならではの印象で、嬉しいですね。僕はミセスさんに対しては劣等感がありますね(笑)ライブを何回か見させて頂いて、やっぱりすごいので。パフォーマンスも凄いけど、間近でお客さんの顔を見ていると幸せそうな表情をしているんです。みんな無防備で、ステージに集中しているし。純粋に楽曲もいいし、年下というのもあって、まさにエリート。だから苦手なタイプですね(笑)。対極にいる、一番コンプレックス。
大森元貴 え!(笑)でも、そんなことないですよ。ほかのメンバーの4人はそうかもしれないけど。
岡山天音 いやいやいや(笑)中心に立っていますよ。
大森元貴 いや僕は…ビジネス陽キャなので(笑)4人と一緒にいるから成せる技。
岡山天音 なるほど。僕は端っこで生きてきたので。
大森元貴 ギターの若井は完璧な陽キャですね。中学校一緒でサッカー部だったんですけど、もう大っ嫌いで。でもバンドを組むことになりまして(笑)僕も対極でしたよ。
岡山天音 いやいや、そうは思えないですよ! 僕からしたら憧れですよ。
――では、最後に視聴者の方に。
岡山天音 後半戦では、最終回に向けてドラマの雰囲気ががらりとギアが変わる場面があるので、世界観や登場人物に感情移入して見てもらえると思います。全13話というボリュームのあるドラマですが、さらに『I''s』の世界観が突き刺さってくると思います。まだ登場していないヒロインもいますから、そこも楽しみにしてほしいですね。桂(正和)先生いわくラスボスと言われた(麻生)藍子ちゃんが出てくるので、それは大きな見どころだと思います。
大森元貴 一視聴者として、「Coffee」が選ばれた理由、「Coffee」であった理由というのが1話を見ただけでも、自分が言うのはあれですけど、「なるほどな」と思える楽曲になっていたので、歌詞一つひとつや、曲の長さも1分になった意味も凄くあると思うし、ドラマの最後に耳を傾けてほしいなと思います。
(おわり)