パフォーマンスの変化
――意識的なところを聞きましたが、歌やダンスなどはどうですか?
長月翠 遥は歌が歌えるようになった。やっと歌になった(笑)。
大石夏摘 うんめっちゃ!
鈴木遥夏 棒読み過ぎて。レコーディングするときに「歌じゃなくて話しているみたいだった」って言われて。「そんな棒読みなんだ」とそこで初めて気が付きました。
長月翠 普段も棒読みなんですよ。「かわいいと思う――」みたいな。感情はあるらしいんですけど。
鈴木遥夏 感情はあるんですけど、それが伝わらないから。
長月翠 でもちゃんと歌えるようになりました。
――それは今回のバトルで、という訳ではなく一年を通して?
長月翠 一年通してじゃない?
大石夏摘 このシーズンが一番変わった。
長月翠 全然違いますよ、見てください、この感じ! 大人でしょ。
鈴木遥夏 この5人になってから初めてまともに「バンドワゴン」とか歌えるようになりました。ずっと歌えなかったんですよ。高音とか出なくて、流れで任せていたんですけど5人になってから「やばい」と思って練習して。5人になると一人ひとりの歌声が目立つので、足を引っ張ってしまわないように頑張りました。
――鈴木さんと大石さんは今回の曲、ソロの部分が低音ですが、もともとそういう音程の曲だった? それともお二人に合わせた?
大石夏摘 もともとは私と同じ音だったんですけど、私が少し低く歌い過ぎちゃって、ちょっと低めにしてもらったという感じなんです。
安田愛里 地声も低めの声なので、若いけどセクシーというか、レコーディングしたものを聴いて色っぽい声だなと思いました。
――安田さんはもともと高い声だけど低めに歌った?
安田愛里 自分も低いです。高い声がどうしても出なくて。でもこの曲はそんなに高い声がないので、踊っていても声を出しづらくなくて凄く歌いやすいんです。でもハモりがあるので、それが難しいなって。5人でハモるので、たくさん指導してもらい音を合わせてもらいなんとか完成したという感じです。
長月翠 低い声の3人がいるから、私たち(阿部と長月)に高い音がまわってくるので滅茶苦茶大変でした。
――でもその部分の声はもともと出るんですよね?
長月翠 最初は出なかったです。最近は練習して出るようになったんですけど。だから低い声は任せたよ、みたいな。
――2人の歌唱力が凄く上がったと感じました。この期間で凄く成長されたのかと。
長月翠 ありがとうございます。
「Everything will be all right」との出会い
――楽曲についてですが、プロデューサーバトル第二弾を改めて振り返っての感想は?
長月翠 「成長」と「感謝」の一言です。パフォーマンスが本当に変わったと思います。この曲をやったことで「バンドワゴン」や「風よ吹け!」の完成度が本当に上がったし、この曲のおかげで私達がどうやっていけば良いということがちょっとずつ見えてきました。後藤さんや周りのスタッフさんに支えてもらっているんだ、私達5人でやっているんじゃないんだなと気付きました。視聴者投票もありがとうございましたという気持ちです。
阿部菜々実 プロデューサーバトル第二弾を終えてみて、今までよりも、まとまりができたなと思います。一人ひとりが目立つようになったというか、見せ場や自分の良い所をパフォーマンス中に色々出せるようになったと思います。みんなで意見を言って「LaLuceをどうしたら良いか」とか「どういう風にしたら良く見えるか」ということを考えられるようになったと思います。後藤さんが私達の意見を色々聞いてくださって、私達も意見を出して、それが良い方向に繋がって。これからも自分達で考えられるようになっていけたらいいなと思います。パフォーマンスも前よりもずっと良くて、別のグループみたい。この期間で凄く変わりました。
鈴木遥夏 絆が凄く深まったと思います。5人になってから一人ひとり考えることも多くなったし、前回と比べて振りもまとまって見えて、パフォーマンス中も自然な笑顔を出せるようになりました。メンバーが普段の生活でも更に仲良くなったから、パフォーマンスでも前とは違う一面を見せられるようになりました。
大石夏摘 絆が深まったということは誰もが思っていると思います。みんなで喋ったり、みんなでどこかに行く機会も増えたし、話し合う機会も増えた。楽しいときはみんなで笑ったり、悔しかったときとかはみんなで泣いたり。そういう風に、感情を共有することも増えて。年長2人に任せっきりだったということもあって、このシーズンが始まることが怖かったんですけど、後藤さんも「大丈夫だよ」って言ってくださって、それっで乗り越えられたんじゃないかなと思います。
安田愛里 今回この曲に出会って、自分達でセルフプロデュースしたりとか、後藤さんに親身に向き合ってもらったおかげで一人ひとりが凄く成長したおかげで、一人ひとりを足したら「5」ですけど、今のLaLuceはそれが「10」くらいになる力を持っている。個人としても、グループとしても大きく成長したなと思っています。色々と今まで壁はあったんですけど、それを乗り越えたからこそ今笑顔でいられるし、「Everything will be all right(全て大丈夫になる)」という曲をたくさんの人に胸を張って届けることができると思うので、今の絆を大切に、丁寧に活動してきいたいです。
――グループとして「ここまで行きたい」という目標はありますか?
長月翠 更に上を目指したいです。それと、個々を強くしたいです。今やっと自分達のキャラだったり、どう自分が動いて行ったり、どういう仕事をしていったら良いかというのが少しずつ見えてきているから、そういう所を強くして、それがグループにも生かされるようにしたい。
例えば菜々だったら歌とダンスができる、脚が長いからファッションができる、映画も撮っていたり、アクションもできる。愛里ちゃんだったらやっぱりバラエティとか(笑)。遥はモデルやっていたり、夏っちゃんは舞台もやっていて。そういう所が個々で出てきているので、そこを更に強くできればと。個々が強くなればグループで合わさったときに大きな力になると思うから。
シュークリームロケッツの成長
――シュークリームロケッツはどうですか?
長月翠 滅茶苦茶成長しました。小澤は意外とわがままなんですけど、つんく♂さんの言うことをちゃんと聞いて。でも、良い意味でもっとわがままになりました。自分の嫌なことは嫌、良いと思ったことは良いと言って良いという所は、私に似てきた所があるかと思います(笑)
――頼もしいですね。
長月翠 でもこうなっちゃいけないと思うので(笑)。もうちょっとおしとやかにやってもらって。松本ももなは、「本当に歌下手だから歌わないで」とお互いディスるくらいだったんです。でも最近はそこまで狂わずに歌えるようになってきました。
――ラップはどうですか?
長月翠 前回のラップより500倍くらい良いです。
――ラップをやると何か変わる?
阿部菜々実 リズム感も変わったんじゃない?
大石夏摘 セリフやっていたから表現力が付いたと思う。
長月翠 セリフは難しい。
――セリフはそんなに大変なの?
長月翠 難しいです。私は結局最後までできなくて。ももなはちゃんと練習して。私が練習していないというわけではないけど、すごく練習していました。つんく♂さんの思い通りにできたんじゃないかなと思います。
――長月さんの歌い方はエモーショナルな感じですが、今回の曲のような感じはもともと出せるものだったのでしょうか?
長月翠 はい。やりたいことをつんく♂さんに詰め込んでもらったという感じです。自分の良い所を引き出してもらえるようにしました。