5人体制になって、それぞれの成長
今年4月、メンバーだった吉崎綾と古賀哉子が卒業。精神的に支柱だった2人が去り、5人組で迎えたプロデューサーバトル第二弾。どのような思いがあったのか。そして、この1年での変化とは。
――2人が卒業されてどうだった?
安田愛里 凄く頼っていた年長の2人が卒業して、いなくなった穴は大きかったので「しっかりしなくちゃな」という気持ちがすごくあったんです。だけど全然しっかりできてない…。
鈴木遥夏 愛里ちゃんが言っていたように、2人が抜けたときは大きな穴が空くなと本当に思って不安でいっぱいだった。でも、5人になってから後藤さんと出会って「Everything will be all right」という曲を頂いてから自信もついたし、5人でも頑張っていけるなと思うようになりました。自分としても、グループとしても、みんな自信がついたなと思いました。
大石夏摘 2人が抜けたことで、ファンの人からはバトルで「LaLuce、負けるんじゃないか」みたいなことを言われたので、それが悔し過ぎて逆に燃えました。「そんなことはもう言わせてやんない」みたいな感じで。それが今回の結果に繋がったと思います。
――5人体制になったという試練がそれぞれを成長させたといえそうですね。この1年を通しても凄く成長したなということを感じますが、メンバー同士で語り合ってもらいたいと思います。大石さんをみなさんはどう見ていますか?
長月翠 いろんなところがね。成長しすぎて。
安田愛里 中身がちょっと大人になりました。入ってきたときは本当にお子ちゃまだったんですけど。
長月翠 入ってきたとき本当、おこちゃまだった。
安田愛里 すぐ寝ちゃうんですよ。
長月翠 そうそう、すぐ泣くし!
安田愛里 すぐにプイってなっちゃうんです。でも最近はちゃんと正面からぶつかってきてくれて、自分の意見も言ってくれるし、こっちがアドバイスをしても一回飲み込もうと努力してくれるのは、凄く成長したなと思います。可愛いです。
――最初にインタビューしたのはデビューの時で、緊張からか、質問してもほとんど言葉が返ってこなかったという印象がありました。それがいまでは余裕も感じられる。
大石夏摘 自分ではよくわからないけど、今も言葉が出てこないですよ(笑)。でも番組(ラストアイドル in AbemaTV)が生放送になって、言葉を考えるようになりました。今までもちょっとは話す内容を考えていたんですけど、上手く言えなかったりすることが多かったんです。でも生放送になってからすごく練って考えるようになりました。でも言えていないところもあるけど…。
――やはり生放送というのは大きい?
安田愛里 やっぱり大きいですよね。収録とは全然違いますね。収録のときは7人だったので、上の2人に言葉を考えてもらっていたんです。それがなくなったので、「5人でこういう感じ」というのを話し合うようになりました。そういう点をみてもちょっと成長したのかなと思います。
長月翠 「今日はこういうテーマで」とか「今日はこういう気持ちでみんな行くから、こういうコメントをしよう」とか、そういうこともけっこう考えるようになりました。
――ではみなさん、阿部さんはどうですか?
長月翠 喋るようになった。人間になった! 最初はお人形さんみたいだったから。当時は「ご飯何がいい?」って聞いても「何でもいい…」みたいな感じだったけど、最近は「イカ丼」って!
――イカ丼?(笑)最近、どこか地方にでも行かれたんですか?
長月翠 東京にいました。
安田愛里 みんなでお肉を食べていたのに、一人で海鮮丼を。
阿部菜々実 海鮮が好きで(笑)。
長月翠 あとはやっぱり勝手にリーダーにしたので、嫌な役割をやらせちゃうんですよ。(番組の)天の声から振られるコメントはリーダーにいくから、それも考えなきゃいけない。そのなかで、ちゃんと自分の意見をまとめて人に伝えるということを阿部はできるようになりました。
――確かに番組では考えをまとめてちゃんとコメントしていましたね。
阿部菜々実 はい。考えていました。
長月翠 そういうところが成長していて凄いなって思いました。
――では長月さんはいかがですか?
長月翠 もう成長とかじゃないよね?
安田愛里 それこそ精神面というか、凄く大人になったと思う。最初は「ごちゃい」という感じで。
長月翠 それ、今もじゃん!
安田愛里 9割が「ごちゃい」みたいな感じだったんですけど、最近は6割になって、アダルトみーたんが出てきた(笑)。
長月翠 そうなんですよ。アダルト隊長としては(笑)。
安田愛里 凄く頼れます。
大石夏摘 頼れます。
長月の決意
――長月さんには多くインタビューさせてもらっていますが、何かご自身のなかで変化はあったんですか?
長月翠 ちゃんとしようと思ったんです。やっぱりLaLuceがラストアイドルで最初に見られると思うので。これまででいうと、LaLuceとシュークリームロケッツが先駆けになっているから、どっちにもいる立場としてちゃんとしていこうと思って。やっぱりラストアイドルとしてもっと大きくなりたい。でも、私たちも「良い曲だな」と思っているものが、人の手元に届かないところもあると考えるとショックで。ラストアイドルを大きくしたいというのが強くなったことで意識が変わったと思います。
――確かに長月さんは全体を見ているという感じはしますね。さて、安田さんに対してはどうですか?
長月翠 元のレベルが高いから何も言えない!
鈴木遥夏 もともとしっかりしていたけど、5人になってから凄くお姉さんになってしっかりしてる。
長月翠 誰にも甘えなくなった。
安田愛里 本当? 嬉しいです。
――すごい笑顔ですね。
安田愛里 「しっかりしてる」というのが一番の褒め言葉なんです。
――個人の活動に変化はありますか?
安田愛里 ありがたいことに一人のお仕事も増えました。だけど私ダメなんですよ。バラエティは向いてないんですよ。
――そうですか?
安田愛里 喋れないし…。
長月翠 嘘ばっか! 愛里ちゃんの後に呼ばれることが多いんですけど、現場に行くと「安田ちゃんみたいに一発かましてきて!」って言われるんです。なのにこういうこと言うんですよ!
安田愛里 だってその場では怒られますもん!
長月翠 うそ?
安田愛里 怒られる。「もっと出しなよ」みたいなこと言われたり。
長月翠 それは求められているものが高過ぎるんだよ! こっちからしたらそれでいいんだよ。
安田愛里 そんな求められても「私凡人なのでやめてください…」ってなるんです。
長月翠 もう! こういう所ですよ!
――2人はよくケンカをするのですか?
長月翠 してないです! 最近は毎日一緒に居るくらい。すぐにご飯に行きたがるし、すぐに焼きたがる。
鈴木遥夏 毎日焼肉みたいな感じ。
大石夏摘 こっちからしたら「また焼肉行くの?」みたいな。
安田愛里 一時期は週3くらい行ってたよね。
――肉が好きな人は生命力が高いと聞きますが。
安田愛里 こんなのばっかり生き残ったらいやだね(笑)。