永遠に使われるテーマソングを、春畑道哉 過去と現在の想い綴る
INTERVIEW

永遠に使われるテーマソングを、春畑道哉 過去と現在の想い綴る


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年08月22日

読了時間:約14分

ニール・ショーンに影響を受けた

『J'S THEME ~Thanks 25th Anniversary~』初回生産限定盤

――少し遡るのですが、ギターを始めた当時はどういったギタリスト像を目指していたのでしょうか?

 その時々で好きな音楽があって、ロベン・フォード(米・ギタリスト)とかマイケル・ランドウ(米・ギタリスト)とか。もう本当に色んなギタリストが好きでした。

――メロディを弾いているときなど、どのギタリストから最も影響を受けていると思いますか?

 僕はニール・ショーン(ジャーニー)が好きで、それが強いかもしれないです。最初にジャーニーのコピーをしたというのもあるんですけど、歌うギターであったり、カラフルなギターソロの組み立て方のバランスがいいんです。その中でもジョナサン・ケイン(ジャーニー)が作った曲でキーボードありきの曲の中で、ギターソロを弾いているのが特に好きでした。「J’S THEME(Jのテーマ)」でも、ピアノで作ったようなコード進行の中でのギターの弾き方とか影響を受けていると思います。

――さて、今後の展望もお聞きしたいのですが。

 何かいつも新しいチャレンジができることは楽しくて、今取り組んでいる曲は今までやったことのない世界で、発見の連続です。知らないことはまだまだあるなと思って。

――様々な気づきがあると思うのですが、その中でも最近驚いたことはありますか?

 今年live imageというコンサートに出演させて頂いたのですが、自分の曲でシンセとかで組み込んであったものを実際に生のオーケストラに弾いてもらって一緒に演奏したんです。、ティンパニーとは初めて一緒に演奏したのですが、打楽器なのに何でこんなに音程がバッチリなんだろうと思って「僕の曲のときにチューニングを変えているんですか?」と奏者に聞きにいったんです。そうしたら瞬時に変えられるペダルがあるみたいで、それを広い空間を使って生音を聴いたときは感動するものがありました。

――ソロツアー『Michiya Haruhata LIVE AROUND 2018』が12月12日から始まりますが、どのようなライブになりそうですか?

 今まではZeppとかでオールスタンディングでノリノリのライブが多かったんですけど、自分でも色んな方のライブを観に行ってるときに座ってゆったり観られるのが最近好きでして。もちろん立ってみんなでノリノリというシーンも欲しいですけど、半分くらいは座ってゆっくり聴いて欲しいという感覚もあって、今回はようやくそれができそうだなと。

――ということはガットギターも弾かれる?

 ガットギターが今大好きなので弾きたいなと思っています。ハードな曲と半々な感じで。いつもよりはもうちょっとゆったりとリラックスして聴いてもらえるような曲も増やそうかなと思っています。

――春畑さんの曲はメロウなものも多いですよね。アレンジも変えてくるのでしょうか?

 そうですね。そのときに集まってくれるメンバーによって一番良いスタイルで演奏できたらなと。今回新たなミュージシャンと一緒にできるので楽しみです。

――今回はどういった方と?

 ドラムにFUZZY CONTROLのSATOKOちゃんを。僕は初めてなんですよ。周りからの評判も良いですよね。8ビートがめっちゃカッコいいと聞きました。それもあって凄く楽しみにしています。

――今までとはまた違うライブになりそうですね。最後に読者にメッセージをお願いします。

 25年前に作られた楽曲が新たに生まれ変わって、オリジナルの「J’S THEME(Jのテーマ)」と新バージョンと両方聴けるので今と25年前の自分のプレイを是非楽しんで欲しいと思います。

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