夏休みの切ない恋心、はちみつロケット それぞれが思う恋愛観
INTERVIEW

夏休みの切ない恋心、はちみつロケット それぞれが思う恋愛観


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年08月09日

読了時間:約15分

お寿司とチャーハン

――澪風さんはいかがでしょう?

澪風

澪風 「花火と漫画とチョコと雨」に出てくる女の子って、わたし“ツンデレ”だと思います。歌詞の最後に「かっこいい恋したい」と言ってるように、自分の気持ちを素直にぶつけるんじゃなくて、絶対に何かしら理由をつけてはさりげなくアプローチしていく。まさに、ツンデレだなぁと思って。

――ツンデレという解釈は斬新でした。

澪風 歌詞の中、「男って超ニブい」「男って超ムズい」と愚痴を言いながらも、でも、好きだからこそ逢いに行ってしまう。それってまさに、ツンデレな女の子だなと思って。

――ヒロインの子を自分に置き換えたら、どうなります?

澪風 ずっと楽しみにしていた花火大会が、雨で中止になって行けなくなったわけじゃないですか。わたしだったら、もともと逢う約束をしていた以上、「なんか悔しいからご飯を食べに行こう」とか、何かしら理由をつけて遊びに誘うと思う。

雨宮かのん 行動的だなぁ。わたしは、外が雨だと面倒になって出たくなくなる…。

澪風 わたし、雨の日でも友達と遊ぶ約束をしてたら遊びに行く性格だからね。

――この男性の気持ちを、澪風さんはどのように受け止めました?

澪風 なんかもどかしいですよね。そんな返事をしないで、本音をバーンと言っちゃえばいいのにとわたしは思ってしまいます。だから、わたしはもどかしい返事を返す男の子にもどかしさを覚えてしまいます。でも、この女の子はそのもどかしさも含め楽しんでるんだろうなと思ったから、そんな心境でわたしは歌いました。

――続いては、志歩さんお願いします。

華山志歩

華山志歩 この曲を聴いた時、なんか少女漫画を読んでるみたいで「すごく素敵だな」と思いました。しかも、物語が進むごとに女の子の感情が起伏を持っていろいろ変化していくところが好きなんです。だから歌うときも、その楽しさも伝えられるようにしました。

――ヒロインの女の子を自分に当てはめたときき、どんな心境でした?

華山志歩 えーっ、嫌です。

――嫌というと?

華山志歩 わたし、自分から追いかけることが出来ないから、わたしの誘いを断る人は無理です。たぶん、断られた時点で興味なくなるかも。わたし、自分のことを好きな人が好きなんです。だから、自分にまったく興味なさそうな人には興味がないです。

森青葉 要するに、「わたしはモテますよ」と言いたいわけだ。

塚本颯来 わたしはモテるから、他にも男の子はたくさん寄ってくるし、その中から選べばいいってことだ。

華山志歩 違う違う違う違う違う…。自分に自信がないから、自分からはガツガツ行けないってこと。

播磨怜奈 いやいやいや、自分に自信のない人は、衣裳で肩まで出さないから。

澪風 「肩のほくろは恋の的」とか言わないから。

華山志歩 いやいやいや、そんなこと言えないです。いや、言ったかなあ(笑)。肩まで出してるのはわたしの要望ではなくて、もともとそういう衣裳なんだから。

全員 またまたまたぁ…。

――最後は、公野舞華さん。

公野舞華

公野舞華 この主人公の女の子ってすごく強がりで、だけど真っ直ぐな気持ちを持ってる子なのかなぁと思っていて。あと、すごく一途。だって、いくら逢う口実と言っても、チョコの賞味期限を無理やり明日にしちゃうとか普通思いつかないもん。そのアイデアが神業過ぎるなぁと思って。それに、夏休みってみんな大好きじゃないですか。でも、この子は男の子に逢いたいがために「夏休みなんて大嫌い」と言ってしまう。なんか、そこまで相手のことが好きになれるってすごいなぁとわたしは思いました。ちなみにわたしだったら、「夏休みのほうが好き」と言っちゃいます(笑)。

――男の子の気持ちについては?

公野舞華 どっちかと言うと、わたしは男の子の気持ち寄りかも知れない。わたしも雨が降ったら、外へ出るのが面倒と思っちゃう。でも、この女の子はすごく頑張ってるから「しっかり恋人同士になって欲しいなぁ」と応援したくなっちゃいます。

――ちなみに、自分と主人公を置き換えたら?

公野舞華 「また別の日にすればいいじゃん」と思っちゃう(笑)。だって、男の子に逢うことが目的でしょ。だったら、長い夏休みだし、日時を変えて遊ぼうって思う。

森青葉 えーっ、だって、その日に逢うという気持ちでずっといたわけじゃん。

塚本颯来 そう。その子は、たとえ外が雨だろうと「今日、男の子と逢う」という気持ちでいっぱい一杯なんだから、別の日はあり得ない。

森青葉 だってさ、「今日、お寿司食べよう」と言われてたのに、いきなり「今日はチャーハンにする」と言われたら嫌じゃん。

塚本颯来 それは、確かに嫌だ。

公野舞華 うん、嫌だと思う。

森青葉 だって、お寿司に誘われたから「よーし、今日はお寿司を食べるぞぉ」と楽しみにしていったのに、「今日はチャーハンにしたから」と言われたらショックじゃない? チャーハンを食べながら、ずっと頭の中はお寿司を食べたい意識が消えないもん。

播磨怜奈 それ、この間、一緒に晩御飯を食べに行ったときのことを言ってるから。確かに「お寿司を食べよう」とわたしは言ったけど、道すがら見つけたお店のチャーハンが美味しそうで、そっちのお店にわたしが変えたんです。

森青葉 だから、わたし「すっごいお寿司を食べるぞ」という気持ちのまんまチャーハンを食べてました。だから「花火と漫画とチョコと雨」の女の子も、「今日は逢える」という気持ちでいたのに、それが雨で花火大会が中止になったことで逢えなくなるのが嫌なんですよ。だったら、違う理由をつけてでも、その日に逢いたいとなっちゃう気持ちはわかります。

塚本颯来 確かに、チャーハンを食べた後でも、その日がお寿司脳になっていたら、絶対にその目的を叶えたくなる。

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